Emma Garland
Emma Garland is a writer specializing in music, culture, sex and global youth politics.
〈よそ者〉になった気分──リナ・サワヤマが直面する英音楽賞の排他性
マーキュリー・プライズおよびブリット・アワードの定める、国籍規定のせいで、賞レースの土俵にも上がれないアーティストがいる。日本出身のリナ・サワヤマは、この規定によりアートがある種の国境検問所になってしまっている、と指摘する。
セックス抜きでプリンスは語れない
プリンスのディスコグラフィさえあれば、学校で、保健の先生が〈フィストファック〉についてしどろもどろに説明する必要もない。プリンスの普遍的なエロティシズムは、あらゆる二元論を軽々と超えている。プリンスが優しくも獰猛に性を歌うと、ジェンダーも性的指向も霧散する。
聴き心地の悪い作品とポストハードコア終焉作で全米王座に輝いたBRAND NEW
2017年夏、それはいきなりリリースされた。BRAND NEW、8年ぶりのニューアルバム『Science Fiction』。全世界中のエモBOY、エモGIRLが求めていたこの作品は、メディアが予想だにしなかった成功を収めた。全米王座の獲得。見事な終焉。